34年間継続する感動!ショコラティエが施設に届けるクリスマスケーキが話題に

2025年のクリスマス、あるショコラティエの投稿がX(旧Twitter)で大きな話題となりました。横浜の「ショコラティエ パレドオール」が施設の子供たちにクリスマスケーキを届けて、今年でなんと34年目を迎えたというのです。この感動的な継続活動は、瞬く間にSNS上で拡散され、118万表示、3.8万いいねという驚異的な反響を呼んでいます。

34年間続く、無償の愛の物語

「ショコラティエ パレドオール」は、シェフ三枝俊介氏が2004年に創設した日本を代表するショコラティエです。カカオ豆の選別から焙煉、搾油まで、チョコレート作りの全工程を手掛けることで知られています。しかし、このお店が本当に特別なのは、その技術力だけではありません。

1991年から始まったこの活動は、様々な事情で家族と離れて暮らす子供たちが入所する児童養護施設に、毎年クリスマスケーキを届けるというものです。今年で34年目を迎えたこの活動について、三枝シェフは「始めた頃に10歳だった子供も今は40代半ば」と時の流れを感じながらも、「感情的にならずにお菓子を作る人のあたりまえの仕事として次の世代にも続けてもらいたい」と語っています。

SNSで共感の輪が広がる

このポストには多くの感動のコメントが寄せられています。「素晴らしい活動」「継続は力なり」「こういう話に本当に心が温まる」といった声が相次ぎ、中には「自分も何かできることはないか」と考え始めた人もいます。特に注目されているのは、三枝シェフの姿勢です。大々的に宣伝するわけでもなく、淡々と「あたりまえの仕事」として続けてきた34年間。その謙虚な姿勢が、多くの人の心を打ったのでしょう。

過去の投稿を遡ると、2024年には33年目、2023年には31年目として同様の活動を報告しており、毎年継続していることがわかります。しかも現在、パレドオールは一般向けのクリスマスケーキの販売は行っておらず、生地焼きから仕上げまで全て手作業で施設の子供たちのために作っているといいます。

児童養護施設とクリスマス支援の現状

日本には約600ヶ所の児童養護施設があり、約2万5千人の子供たちが生活しています。虐待、育児放棄、親の病気や経済的理由など、様々な事情で家族と離れて暮らす子供たちにとって、クリスマスは特別な意味を持つ日です。しかし、施設の予算には限りがあり、一人ひとりの子供に十分なプレゼントやケーキを用意することは容易ではありません。

近年、全国的に児童養護施設へのクリスマス支援活動が広がりを見せています。「あしながサンタ」などのNPO法人が、子供たち一人ひとりの欲しいものをリストアップし、寄付を募る活動を展開。また、企業や個人によるケーキの寄贈プロジェクトも各地で行われています。パレドオールの活動は、そうした支援の先駆けとも言える存在なのです。

「あたりまえ」を34年続けることの難しさ

三枝シェフが「あたりまえの仕事」と表現するこの活動ですが、34年間続けることがどれほど大変なことか、想像に難くありません。ショコラティエにとって、クリスマスシーズンは一年で最も忙しい繁忙期です。その真っ只中に、施設の子供たちのために時間と労力を割き、一つひとつ丁寧にケーキを作り上げる。しかも、現在はケーキの一般販売を行っていないため、生地から全て手作りで準備しています。

過去の投稿によれば2023年には施設が建て替え中でバラバラに暮らしていた子供たちのために、小ぶりなケーキをたくさん用意したといいます。状況の変化に柔軟に対応しながら、子供たちの笑顔のために最善を尽くす姿勢が伝わってきます。

世代を超えて受け継がれる想い

特に印象的なのは、「始めた頃の人達は施設にもスタッフにもあまりいないどころか、まだ生まれてないスタッフが増えました」という言葉です。34年という歳月は、世代を超える長さです。当時施設にいた子供たちは今や大人となり、中には自分の子供を持つ人もいるでしょう。一方、パレドオールのスタッフも世代交代し、この活動が始まる前に生まれたスタッフが増えているといいます。

それでも活動が続いているということは、この想いが確実に次の世代に受け継がれているということです。三枝シェフが「次の世代にも続けてもらいたい」と語るように、この活動は個人の善意を超えた、お店の文化として根付いているのかもしれません。

X(Twitter)での反響と社会への影響

今回の投稿に寄せられた3.8万件のいいねと、2,700件を超えるリポストは、この活動がどれだけ多くの人の心に響いたかを物語っています。コメント欄には「毎年楽しみにしています」「こんな素晴らしい活動を続けてこられたことに敬意を表します」「施設の子供たちの笑顔が目に浮かびます」といった温かい言葉が並びます。

また、この投稿をきっかけに、「自分も何か社会貢献ができないか」と考え始めた人も少なくありません。一つの善行が、さらなる善行の連鎖を生み出す。SNSの力が、良い方向に作用した好例と言えるでしょう。

パレドオールのチョコレートへのこだわり

ショコラティエ パレドオールは、大阪・横浜・東京に店舗を構え、「Bean to Bar」(カカオ豆からチョコレートバーまで)の製法にこだわる名店として知られています。食べログでは百名店の常連で、特に新丸ビル店のパフェは、チョコレート好きの間で「一度は食べるべき」と評されています。

三枝シェフのチョコレートに対する情熱は、施設の子供たちへのケーキ作りにも表れています。妥協なく、最高品質の材料と技術で作られたケーキが、子供たちに届けられているのです。「自分達が作ったお菓子で喜んでもらえる事は素晴らしい仕事」という言葉には、職人としての誇りと、子供たちへの深い愛情が込められています。

私たちにできること

この感動的なストーリーを知った今、私たちにもできることがあります。直接施設にケーキを届けることは難しくても、全国の児童養護施設を支援する団体への寄付や、地域のボランティア活動への参加など、様々な形で子供たちを支援することができます。

また、パレドオールのような地道な社会貢献活動を行っている企業や個人を応援することも、間接的な支援になります。SNSでシェアする、お店を訪れる、そうした小さな行動一つひとつが、活動を続ける力になるのです。

34年間、ただひたすらに子供たちの笑顔を思い続けてきた三枝シェフと、パレドオールのスタッフの皆さん。その姿勢は、私たちに「継続することの大切さ」「目立たぬ善行の美しさ」「次世代への責任」を教えてくれます。クリスマスという特別な日に、このような温かい話題に触れられたことに感謝しつつ、私たち一人ひとりが、自分にできる形で社会に貢献していきたいものです。

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